伊豆諸島・新島沖のキンメ(金目鯛)ジギングタックル

インプレ

ここ最近タックルの進化により、流行る兆しが出てきている新島沖のキンメダイ(金目鯛)ジギングについてタックルを考えてみる
まだまだ未知の部分が多いですが、これから始める人の参考になれば幸いです。

 

キンメダイ(金目鯛)とは

今回お話するキンメダイは新島沖で獲れるトロキンメというブランドで高級料亭や高級スーパー、皇室に出荷されているそうでまずそのへんのスーパーでは手に入らないです。

キンメジギングといっても千葉・南房の松栄丸の半夜キンメジギング(水深が100~200mと浅い)ではなく、ここで紹介するタックルは伊豆諸島の新島沖の水深350m~550m、尚且つ黒潮が当たる海域に生息する大型(1キロ~3キロ後半)の個体を攻略するためのタックルになります。

 

 

ロッド

 

黒潮が当たり、潮が速い海域のためジグを重くしないと底取りができず、いたずらにジグをロストしてしまう。

そんなめちゃくちゃ重いジグをスムーズに持ち上げられるロッドも当然ながら限られて来るがここ最近は中深海ジギングも盛り上がりをみせてきて各メーカーから対応できるロッドも増えてきたように感じる。

ここでは新島沖のジガーがよく使っているロッドを紹介します

・エバーグリーンのハイピッチジャーカーシリーズ(410のグリップを延長したものが多い)

・ディープライナーのマニアフェローズシリーズ(48、50をよく見る)、ガレージ和のクロスボーダー14番、ロジカル10番

・私もサブロッドで使ってるテイルウオークのスローバンプTZ5710

 

・ゼスタのPPJ Slow Emotionシリーズ(48をよく見る)やスローエモーションフルデプスB-64Hを多くみるように感じる。

・シマノのオシアジガー∞(インフィニティ)のB61-8か9もお勧めしてる方がいるのですが人気なのかなぜか売ってない

 

ただ正直なところジグを持ち上げて当たりがとれるならスピニングロッドやいわゆるハイピッチ系のベイトロッドでもいい気がしますし、釣る人はそうゆうロッドでも釣ってるのが現実

 

 

リール

 

最深部で550m程度までジグを落とすので糸巻き量はPE1号~2号が1200mは巻けて尚且つ少しでも巻き取り量が多くなるようオシアジガー4000番クラスのものを使用したいがオシアジガー2000番でもPE1.2号が1200m入るのでできます。

レバードラグよりスタードラグの方が巻きが軽く、またHGよりPGの方が疲労感の軽減につながりますまたハンドルは120mm以上あると巻き上げトルクが増えるのでお勧め

あとはレオブリッツ500やフォースマスター3000などの電動ジギングスタイルも最近はよく見られるようになってきた。

電動で一日やるにはバッテリーが必須となります。

 

そして電動リールの最大の魅力といえばジグの回収、魚を掛けてからの回収の速さは素晴らしい
魚を掛けてからは凪なら15のスピードで巻き上げ、うねりがある場合はもう少し早くしないと船が下がる時に弛むので注意!!

ドラグはジグの上げで出ないギリギリくらいのセッティングがバラシが少ないです(PE1.5号時)

 

 

そして!!大事なのは予備のリールをできればたくさん用意しておくこと!!

根掛かりやおまつりが多い釣りなので高切れを起こして釣り続行不可能が一番悲しい…

 

 

ライン

水深がなんせ深いので少しでも伸びないラインを使用することと最低でも600mは巻いておくこと

またキンメは掛かってからそこまで暴れる魚ではなく3キロ近いやつもひたすら重いだけだったりするので太さは1~2号でOK(0.8号でやってる猛者もいる)

新島沖ではだいたいスーパーファイヤーライン(バークレイ)かソルティメイトPEジガーULT4本組(サンライン)を使用されている方が多いが潮が緩いならCUBE4(ゴーセン)もコスパ良くお勧め

これにフロロの20~30lbを結束する。アングラーによっては先糸にさらに細いの結んで高切れ対策してる方もいます。

新島沖はエサの方の仕掛けが結構沈んでおり、それが引っかかる

またキンメは掛かってからそこまで暴れる魚ではなく3キロ近いやつもひたすら重いだけだったりする。ただ船に近づくと暴れるので注意、バラすと普通に潜っていってしまう

フック

キンメジギングで一番大事といえる道具かもしれないのがフック

なんせ水深が深すぎて合わせが効かないのと回収まで時間がかかるので、その間もバレないフックシステムが大事となる。

私は自作で作る時もスイベルを使うようにしているキンメダイはフックを食いにきているという説を唱えている方もいるのでフックのカラーにこだわっても面白いところ

キャプチャ

出典:ゼスタ

ゼスタ(XESTA) アシストフック Wクロウ ディープチューン 4/0 4cm

by カエレバ

 

個人的によく見るフックが上記のやつとカルティバのホールド4か5/0を見ます。

ただ正直なところ皆、思い思いのフックを使われてるがどれがバラしにくいのかは有意差がよく分からない…

 

ジグ

キンメは非常に獰猛で好奇心旺盛な魚で、自分の体よりでかいジグにも食ってくる。
エサ釣りなんかだと2キロあるおもりの鉄筋に食ってきてしまうこともあるそうだ。

なんでジグに関してはカラー、グローの有無など正直何でもいいような気がするが深海でしゃくりことを考えると潮抜けが良いジグを選択することで疲労感の軽減につながる。

ジグは軽いのを使うと底が取れず根掛かりしてロストするだけなので800gくらいから様子をみて1300gくらいまで用意しておくとよい

シーフロアコントロールとディープライナーのジグを使われている方がほとんど(というか1000g超える重さだとここのメーカーくらいしか重いのがない)

 

 

船宿と誘い

最後に私が乗った中でおすすめの船宿を載せときます

忠兵衛丸
恵丸
くらはし丸

上記はすべて南伊豆・手石港になります。

潮が速すぎたりしなければ、キンメジギングは道具さえ揃えてしまえば意外と釣れてしまう釣りです。
※黒潮が伊豆半島に寄り、カツオ、マグロなどの表層回遊魚系が好調な時はだいたい潮が速く、キンメダイジギングに向かないので行くのはお勧めしません。

また基本的に流し方はかけ下がりか平らなところを流します。かけ上がりやると釣りにならないくらい根がかりが多く地獄です。

 

しゃくりは人それぞれですが、青物のように素早く誘うことはなく基本的に基本的にゆっくり誘います。

 

また大事なのは誘いではなく、いかに糸フケを取り根がかりを減らすかどうかと思ってます。これに関しては某メーカーの方も言っておりました。

 

 

最後に

最後に都市伝説的な話になりますが新島キンメでも若干色味が違う個体が釣れるのですが、これは居着きのタイプと回遊してきたタイプで分かれるそうです下の二枚のキンメの画像を見てください
IMG20201105120111

DSC_2520

光の加減もあるのですが上のルアー付いてるキンメダイなんとなく白っぽく感じませんか?
この白っぽいのが回遊してきたキンメダイじゃないかと言われてまして、下の画像のクーラー入ってる赤みの強いキンメダイが居着いてる個体と言われてるそうです。

あと味も居着きの個体の方が美味いとのこと。
いつか両方釣れたら食べ比べてみたいですね~

 

なかなかマニアックな世界で分からないことも多いので何かキンメジギングで分かったことありましたら教えてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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