釣り人の故障について考えてみる 肘関節編

ケア

ども

釣り人の健康を願ってカチッと
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秋のいいシーズンで釣り三昧の方も多いんじゃないでしょうか!?

釣行回数が増える=キャスト回数も増える
当然釣具にも負荷が掛かりますが人間にも負荷が掛かる訳です。

村岡さんもこんなログを書いてました
http://www.fimosw.com/u/tsn/1fppshscad6afc httpc 
右腕痛めてたんですねやはり釣りが仕事だから一種の職業病かなと   
腕のどこを痛めたんでしょうか?

腕を痛めるくらい釣りをしていてうらやましいような話ですが私のような大半の釣り人は仕事や普段の生活があるんで釣りで故障して日常に支障を来している場合ではありません
なんで今回は肘の故障について考えてみたいと思います

参考にした動画はこれ


シマノ、imaスタッフの辺見哲也さん
イケメンですな~(笑)

んでこの映像のこの部分を考えてみる(4:08~4:10)
Screenshot_2015-11-10-20-01-18 (2)

指からラインを離し、ロッドを振り切って右肘が伸びきった瞬間に(左投げなら左肘)肘関節の外側に痛みが走ったりすることありませんか?
上の写真のをつけているあたりです
 
もしこの瞬間に痛みが走るようならそれは…

テニス肘

かもしれません

いやいやテニスなんてやってないし釣りで痛めてるからフィッシング肘でしょ
と思うのが普通だと思います(笑)

テニス肘は別名、上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)といい上腕骨の外側上顆という部位に付着している手首を上に反らす動作を行う筋肉が変性することが原因と言われております。
DSCF1021
で囲んでいる部分が上腕骨外側上顆という部位になる
ここに手首を上に反らす筋肉たちが付着します。
短橈側手根伸筋
IMG_20151110_205016
この上腕骨外側上顆に手首を上に反らす(背屈)筋肉、特に短橈側手根伸筋が症状に深く関わっていると言われています。

ロッドを後ろに振りかぶった状態(右手首は上に反らした状態)からロッドを振りきって右肘関節が急激に伸ばされる(手首が下に反る)とこの短橈側手根伸筋も急激に伸ばされます。
特にロッドを手首で持っていこうとするとよくない
これを繰り返すことにより筋肉が付着している上腕骨外側上顆に炎症が生じ、テニス肘(上腕骨外側上顆)の完成となります。

なんで別にテニスを行わなくても手首を酷使したりこの短橈側手根伸筋を酷使したりする動作であれば肘の外側が痛くなります。

例えば雑巾を絞ったり、長時間のPCのマウス操作(マウス操作は手首を上に反らした状態となりその間、上に反らす筋肉がずっと緊張状態となるため)など…

ではなぜテニス肘と呼ばれるかというと…
飛んできたボールをバックハンドで打ち返すにはさきほどの上腕骨外側上顆に付着している短橈側手根伸筋や総指伸筋といった筋肉を使って手首がボールに負けないように酷使するのと衝撃によりこの上腕骨外側上顆に炎症が起き、痛みがよく起こることからテニス肘(バックハンドテニス肘ともいう)と呼ばれるようになりました。
img02

このテニス肘ですが自分で診断することができます。
①トムゼンテスト 
まず患者の肘を伸ばし、手首をまっすぐにし軽く握り拳をつくり、検者が手首を下に押す力を加えそれに患者が抵抗しこの時に上腕骨外側上顆に痛みがでれば陽性
IMG_20151110_215126

②チェアテスト 
肘と手首をまっすぐに伸ばし、手のひらを地面に向けた状態で椅子を持ち上げるこのときに上腕骨外側上顆に痛みがでれば陽性
IMG_20151110_214656

③中指伸展テスト
肘と手首をまっすぐに伸ばし、手のひらを地面に向けた指先までまっすぐにし検者が指を下に押し、患者がその力に抵抗した時、上腕骨外側上顆に痛みがでれば陽性
RIMG0423

上記の検査方法がテニス肘の診断で整形外科でもよく行われますので気になる方は一度試してみてください



ここからは改善方法をいくつか紹介したいと思います。

①安静
当たり前だと思うかもしれませんが使いすぎで起こる症状はこれが基本となりますし一番の治療方法だと思います。
また重いものを持つときは手首を上に反らす筋肉に負担をかけたくないので手のひらを上に向けた状態でものを持つこと、手首・肘関節を同時に伸ばす動作を避けることが大事になります

②サポーター

安静にするのが難しければ上腕骨外側上顆(特に短橈側手根伸筋)に負担をかけないようサポーターを使うのも一つの手です。


市場にはさまざまなサポーターがあふれておりどれがいいとは一概には言えませんので試してみるしかないと思います…
ただサポーターはあくまでも生活の補助の道具なので治すのであれば安静の方が大事ですまたサポーターにつけっぱなしは筋肉の萎縮につながるのでほどほどに

③ストレッチ&アイシング(冷却)
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)は手首を上に反らす(背屈)筋肉の柔軟性を保つことが大事になってくるので写真のように肘、指先を伸ばし手のひらを下に向けそのまま反対の手でゆっくり押します。
RIMG0432

このとき痛みが強く再現されない程度に肘の外側の筋肉が伸びているのを感じながら行います。
1回20秒~30秒程度を2.3.4セット程度行い、このとき息をゆっくり吐きながら伸ばすと筋緊張が緩みやすくなります
また肩甲骨の動きも大事になってくるので肩甲骨を上下左右に動かすイメージで腕を大きく動かすのも良いかと思います

テニス、釣り、パソコン作業、肘を酷使した後は肘関節周囲に熱感があるのでこの場合はすぐアイシング(冷却)を行いましょう
痛みのある部位や上腕骨外側上顆を中心に冷やし、そこの部位を氷嚢で擦るように行うアイスマッサージも良いです。
アイシングの道具は専用の道具がありますがいちいち購入しなくても全く問題ないです

④筋力トレーニング



↑のようなところに行かなくても全然大丈夫です(笑)
余談ですが私の知り合いでここに通い本当に痩せてました(笑)

話を戻しまして、テニス肘では手首を鍛えることが大事になってきますので手をグーパーするだけでも効果が期待できます
少し負荷をかけた運動では500mlのペットボトルに水を入れ、それを手首の力で持ち上げるトレーニングも有効です。
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このとき無理せず痛みのない範囲で行うことが大事です

⑤マッサージ・鍼灸
患部が熱感を持っていなければ行っても問題ないと思います。
鍼灸は自分で行うのは無理なので鍼灸院へ行くか鍼灸を行っている病院へ行くとよいでしょう。
マッサージは自分でもある程度自分で行えますので気持ちのよい感覚で手のひら全体を使って行いましょう。強く押したからといって効果が増すものではないです
分からなければマッサージ院や整骨院へ相談するのも手です。

⑥薬物療法
非ステロイド系消炎鎮痛薬(ボルタレンテープなど)を含む外用薬を、痛みが強ければ内服薬(ロキソニンなど)を短期的に用います。
また副腎皮質ステロイド注射が鎮痛と消炎を期待してしばしば行われることがありますが、腱がボロボロになるという副作用があるため最近では有効性が疑問視されています。
薬物療法の自己判断は危険を伴うので医師または薬剤師に相談することが好ましいです

⑦手術
稀ですがあまりにも改善しない例だと手術することもあるようです

⑧投げ方を変える
右投げであれば左投げへ変えるのも一つの手だと思います。
また腕だけで投げてないかフォームも見直しましょう
ページ上部の動画を参考までに

最後に…
肘関節を伸ばした際に引っかかる感じや肘に痛みがないのに筋力が低下する場合は頸椎(首の骨)の問題や別の神経がどこかで絞めつけられている可能性があるので症状が長引く場合や気になる事があれば整形外科を必ず受診しましょう

以上、身体に気をつけて釣りを楽しみましょうってゆうブログでした

サラリーマンアングラー必見の一冊(随時更新します)↓
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